木村・徳田両中尉墜落地

更新日:2019年10月16日

 所沢市は日本初の飛行場が開設され、「航空発祥の地」として知られていますが、航空界初の犠牲者が出たのも、この所沢の地でした。
 大正2年(1913年)3月28日、陸軍省は航空機の重要性を説くため、貴族院・衆議院議員を対象に青山練兵場で観覧飛行を行いました。その帰路、木村鈴四郎砲兵中尉と徳田金一歩兵中尉の搭乗したブレリオ機は、午前11時59分、所沢飛行場を目前にして突風を受け左翼が折れて墜落、両中尉とも即死でした。事故現場は、旧松井村下新井柿木台(現在の所沢市下新井)にあたります。
 事故後、両中尉の記念塔を建てようとする運動がおこり、やまと新聞社が中心となって義金を募集、墜落現場の土地を購入して記念塔が建設されました。除幕式は一周忌にあたる、大正3年(1914年)3月28日に挙行されています。この記念塔は、昭和4年(1929年)に所沢駅前に移され、さらに何度か移転を繰り返しましたが、昭和56年(1981年)に所沢航空記念公園内に移され、現在に至っています。
 記念塔の移転後、両中尉の墜落地跡には、「木村・徳田両中尉殉職記念碑」が建立され現存しています。
【指定年月日】昭和44年6月27日
【所在地】所沢市下新井1381番地の4

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