弥右衛門覚書

更新日:2021年12月17日

 弥右衛門覚書は、南永井村(現在の所沢市南永井)の吉田弥右衛門とその子孫が記した覚書です。この覚書には、弥右衛門と弥左衛門親子によるさつまいもの栽培開始についての貴重な記事が収められています。
 この記事によると、寛延4年(宝暦元年)2月、南永井村の名主であった弥右衛門は、息子の弥左衛門を上総国志井津村(現在の千葉県市原市)に派遣し、さつまいも200を500文で買い求めました。帰宅まで9日間の往来に要した費用は、路銀などを含め合計一分二朱であったようです。
 吉田家によって始められたさつまいもの栽培は、その後周辺の村々にも伝わり、集散地であった城下町・川越の名をとって「川越芋」と呼ばれ、全国へ知られるようになりました。
 なお、同家の敷地には「さつまいも始作地之碑」が建てられています。


注釈:「弥右衛門覚書」の内容は、『所沢市史 近世史料2』の222ページ以降に活字版が掲載されています。
『所沢市史』は、お近くの所沢図書館、所沢市役所1階市政情報センター、生涯学習推進センター1階閲覧学習室などでご覧いただけます。
【指定年月日】昭和44年6月27日
注釈:こちらの文化財所在地については、都合により記載しておりません。
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