暑熱順化~暑くなる前からの熱中症対策~
更新日:2025年4月10日
暑くなる前から熱中症対策!?
人の体は季節に応じた抵抗力を持っていると言われています。冬を経験した後は、寒さに強い体になっており、暑さには弱くなっています。そのため、暑さに慣れていない時期は気温の変化に体が反応できず、熱中症になる危険性が高まります。
体が暑さに慣れること(暑熱順化)について知り、暑くなる前から熱中症対策を行いましょう。
暑熱順化とは?
暑熱順化とは、体が暑さに慣れることです。
人は運動や仕事などで体を動かすと、体内で熱が作られて体温が上昇します。体温が上がった時は、汗をかくこと(発汗)による気化熱や、心拍数の上昇や皮膚血管拡張によって体の表面から空気中に熱を逃がす熱放散で、体温を調節しています。暑熱順化がすすむと、発汗量や皮膚血流量が増加し、発汗による気化熱や体の表面から熱を逃がす熱放散がしやすくなります。
暑熱順化による体の変化
皮膚の血管が開く
血流が増え、皮膚の表面から熱を放出します。(皮膚血流反応)
汗が多く、蒸発しやすい
汗のかき始めが早くなり、同じ体温でも発汗量が増えます。
また、汗がサラサラしているため、蒸発しやすく乾きやすくなります。
汗に含まれる塩分が少ない
汗腺の働きが良くなり、汗が出て行く前に塩分を再吸収できるようになります。
水分補給で回復しやすい
体液のバランスが乱れにくくなるため、適切な水分を補給すれば体液のバランスが回復しやすくなります。
暑熱順化のポイント
- 無理のない範囲で汗をかくことが大切です。
- 暑熱順化には個人差もありますが、数日から2週間程度かかります。
- 暑熱順化ができていても、数日暑さから遠ざかると暑熱順化の効果はなくなってしまいます。
- 暑熱順化できていない時には、特に熱中症に注意してください。
日常生活の中で暑熱順化に取り組もう!
注意事項
- あくまで目安となります。
- 目安どおりに実施しても、必ず暑熱順化できるわけではありません。
- 実施する際は体質や体調、その日の気温や室内環境に合わせて無理のない範囲で行ってください。
- 運動時は屋外や室内の天気や気温などの環境の変化に注意し、水分や塩分を適宜補給して、熱中症に十分注意してください。
歩く(ウォーキング)・走る(ジョギング)
目安:歩く(ウォーキング)場合は1回30分
走る(ジョギング)場合は1回15分
頻度:週5日程度
自転車(サイクリング)
目安:1回30分
頻度:週3回程度
筋トレやストレッチなど適度な運動
目安:1回30分
頻度:週5回から毎日程度
湯船につかる
お湯の温度が高めの場合には時間は短め、お湯の温度が低めの場合には少し長めに湯船につかることがおすすめです。
頻度:2日に1回程度
お問い合わせ
所沢市 健康推進部 保健医療課
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電話:04-2998-9385
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