石川文松筆 曲水清遊図・蓮花図杉戸絵

更新日:2019年3月7日

 杉戸絵は全部で10枚あり、杉の板戸に描かれています。このうちの6枚が「曲水清遊図」、4枚が「蓮花図」です。保存状態もよく、絵師の石川文松いしかわぶんしょうの力量をよく伝えています。
 「曲水清遊図」は、縦176センチメートル×横95.5センチメートルの戸が4枚と、縦176センチメートル×横66.3センチメートルの戸が2枚からなります。岩に樹木や楼閣、柳に川と土橋が描かれ、随所に21人の人物が清遊する様を、南画の筆法をもちいて描いた水墨画です。
 「蓮花図」は、縦176センチメートル×横66センチメートルの戸2枚と、縦176センチメートル×横70センチメートルの戸2枚の2枚1組からなります。1組は、白蓮の花が蕾から満開に至る様、もう1組は、満開の花が風に散る様が描かれています。
 石川文松いしかわぶんしょうは、寛政10年(1798年)青梅に生まれ、絵師を志して谷文晁たにぶんちょうに師事し、生活をともにしながら画技の修業を積みます。晩年の約20年間は、生地の青梅を離れ、勝楽寺村や三ケ島村(いずれも現在の所沢市)で絵師として生活を送りました。
【指定年月日】平成3年1月10日
注釈:こちらの文化財所在地については、都合により記載しておりません。
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