木造千手観音立像

更新日:2015年2月19日

 本像は、秘仏本尊であり行基作の伝承を持つ、千手観音の裏観音として安置されています。
 檜材の寄木造、総高77.2センチメートルと、比較的大型像の多い千手観音像の中では小型の部類に属します。宝髻・合掌手・左右の脇手・腰から上の背面材など、後世の修理が各所に見受けられますが、像の様式構造は古風で、柔和な面貌や流麗な衣文線、腰部を太めに造った側面観の表現など、平安時代後期に流行した藤原様の特色を伝えています。しかし、目鼻立ちの造りや体のこなしに硬さが表われ、両眼には玉眼をはめ込んでいるところから、造立年代はそれほど遡らず、鎌倉時代に入ってからの造立と思われます。市内では、最古に位置づけられる仏像のひとつとして、貴重な存在です。
【指定年月日】昭和32年7月10日
【所在地】所沢市上山口2203番地(金乗院)

金乗院(山口観音)のご案内

所在地

所沢市上山口2203番地

交通アクセス

西武狭山線/山口線「西武球場前」駅下車 徒歩約7分

お問い合わせ

所沢市 教育委員会教育総務部 文化財保護課
住所:〒359-0042 所沢市並木六丁目4番地の1
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