航空発祥の地

更新日:2011年1月5日

 所沢市の特徴の一つに日本の航空史との深い関わりがあげられます。これは、明治44年に日本で最初の陸軍飛行場が、所沢の地に開設されたことによります。明治43年4月15日に臨時軍用気球研究会の研究試験場として発足し、以来、研究会あるいは航空大隊として変遷しながら飛行機・飛行船・気球等に関する研究、訓練が行われました。その後、大正13年に、所沢陸軍飛行学校と改称しました。
 所沢飛行場での初飛行は、1911年・明治44年4月5日午前5時37分、徳川好敏大尉の操縦する「アンリー・ファルマン機」が、高度10メートル、距離800メートルを1分20秒で飛行したのが、最初です。しかし我が国としては、明治43年12月19日に代々木の練兵場で徳川大尉の操縦する「アンリー・ファルマン機」が飛んだのが、最初です。この飛行は、所沢飛行場で公式にお披露目をするための練習飛行であったようです。

 日本の航空界最初の犠牲者も出ました。大正2年3月28日木村鈴四郎砲兵中尉と徳田金一歩兵中尉の乗った「ブレリオ機」は、青山練兵場で貴族院・衆議院議員の観覧の帰り、牛沼柿の木台の上空に来たときに突風のため左の翼を破壊され、両中尉は墜落して殉死しました。この木村・徳田両中尉の記念塔は航空記念公園内にあります。

 大正8年陸軍飛行学校が所沢飛行場内に創設され、その後、陸軍航空技術学校・陸軍士官学校航空科・陸軍航空整備学校等が開設されるなど幾多の変遷しながら航空界に大きな足跡を残しました。
 現在では、航空記念公園に「所沢航空発祥記念館」が設立され、公式の飛行場から初めて飛び立った航空発祥の地として残したその足跡を知ることができます。
詳しくは、所沢航空発祥記念館までお問い合わせください。

所沢航空発祥記念館 
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