所沢飛行場の開設

更新日:2022年12月21日

『ところざわ歴史物語』
100から101ページ(4章10節「所沢飛行場の開設」)/118から119ページ(4章19節「航空教育と飛行場の拡張」)に掲載

所沢飛行場の開設

所沢市は、日本ではじめて飛行場が開設されたことから、「航空発祥の地」と呼ばれています。
明治42年以降、航空技術の重要性に気づいた陸軍は、専用の飛行場を設置するため、候補地を関東一円に求めました。
所沢が選ばれたのは、起伏が少なく、また落雷の危険も少なかったからだといいます。

明治44年4月5日、所沢飛行場で徳川好敏大尉らによる初飛行が成功しました。ちなみに日本国内での初飛行は、代々木練兵場(教練や演習などをおこなうための場所)で、4ヶ月前の明治43年12月に成功しています。

最初の飛行場、所沢飛行場は日本の航空史のさまざまな場面を彩ることになりました。
大正元年、川越近辺でおこなわれた陸軍大演習ではじめて飛行機と飛行船が導入され、所沢飛行場からブレリオ機などが飛び立ちました。
日本で最初の航空犠牲者、木村中尉、徳田中尉が青山練兵場から向かったのも所沢飛行場でした。

拡張をくりかえした所沢飛行場の敷地は、昭和19年には当初の約5倍にまでなりました。そして昭和20年8月の終戦を迎えるのです。

もうすこしくわしく

米軍所沢基地となった所沢飛行場のその後については 基地返還運動 へ
『所沢市史 文化財・植物』214ページ「航空発祥の地」
『所沢市史 下』291ページ 5編6章5節「所沢飛行場の開設」/392ページ 5編7章7節「在郷軍人会と飛行場の拡張」/459ページ 5編8章7節「軍国化のなかの地域と飛行場」/475ページ 5編9章2節「出征兵士と所沢地域」

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