ミヤコタナゴ

更新日:2017年3月22日

 ミヤコタナゴは、コイ科に属する日本特産の淡水魚です。明治42年(1909年)に東京で発見されたためミヤコタナゴと命名されました。関東地方の丘陵部や、平野部の湧き水を水源とする、田んぼの用水路やため池などに生息していて、卵はマツカサガイなどの二枚貝に生み付けるのが特徴です。
 繁殖期の4月から7月ごろになると、オスの体は「婚姻色」と呼ばれる淡い赤色や、うすい紫色に美しく彩られます。メスには婚姻色は現れませんが、お腹のところから産卵管と呼ばれる、細長い管が伸びます。
 所沢市内でも、狭山丘陵を水源とする柳瀬川や、田んぼを流れる用水路などに生息していましたが、急速な都市化に伴う生息地の宅地化などにより、昭和50年代を最後に自然の中では見られなくなりました。
 現在では、埋蔵文化財調査センターにおいて、人工増殖による個体数の維持に努めるとともに、市内小学校や市役所1階市民ホール、所沢まちづくりセンターなどで飼育展示を行っています。
【指定年月日】昭和49年6月25日

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